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だから、音読を!(新潟市中央区の学習塾fabstudy)

2026 4/23
小学生
2026年3月8日2026年4月23日

 小学校では、掛け算は「一つ分の大きさ×いくつ分」という形で教えます。ここが、算数の最初の土台です。式は、ただ計算するための記号ではありません。どういう場面なのかを表すためのものとして扱われます。ですから、
 a×b
は、「aがbこある」という意味で考えます。つまり、
 a+a+a…(b回)
ということです。

 たとえば、
 3×4
は、「3が4こ」という意味です。ですから、
 3+3+3+3
を表しています。4+4+4ではありません。

 文章題でも、同じ考え方で式を立てます。
 「3こ入りのふくろが4つあります」
という場面なら、式は3×4です。ここで3は一つ分の量、4はその数です。つまり、「一つ分の大きさ×いくつ分」という形になっています。

 小学校で掛け算の順序をそろえるのは、このためです。答えを合わせるためではありません。式が何を表しているかを、はっきりさせるためです。式と言葉と意味とを、きちんと結びつけるために、順序をそろえているのです。

 実際、このあたりがあいまいなまま先へ進むと、あとで困ることが出てきます。足し算は、順序を入れ替えても答えは同じです。ですから、表面には出にくいかもしれません。けれども、引き算や割り算はそうはいきません。
 3−2 と 2−3
 3÷2 と 2÷3
は、まったく別の意味になります。式の順序と意味とが結びついていないと、ここで混乱しやすくなります。

 つまり、小学校で掛け算の順序を大事にするのは、細かな決まりを守らせるためではありません。式が場面を表している、という感覚を育てるためです。算数は計算の教科に見えますが、それだけではありません。式を言葉のように読んでいく教科でもあります。ここがしっかりしている子は、そのあとの算数や数学も安定しやすいです。反対に、ここがあいまいなままだと、中学に入ってから苦しくなることがあります。

 実際に見ていると、同じ種類のつまずきは何度も出てきます。たとえば分数です。分数は、
 上÷下
という意味をもっています。この関係があいまいだと、分子と分母の役割が頭の中で入れ替わりやすくなります。速さも同じです。「みはじ」の形で覚えていても、もともとは
 速さ=距離÷時間、
「速さとは、単位時間当たりに進む距離」
という意味で分かっていないと、式だけを当てはめることになってしまいます。割合でも、「もとにする数」「くらべる数」「割合」の関係が言葉として整理できていないと、式は書けても、何をしているのかが分からなくなります。

 こうした単元は、別々の内容のように見えますが、難しさのもとはよく似ています。計算そのものが難しいというより、式が何を表しているのかを読み取る力が要るのです。ですから、中学生であっても、分数の意味、速さの式、割合の「もとにする数」は、何度でも確かめ直してよいところです。ここが安定すると、そのあとの数学はかなり楽になります。

 だからこそ、音読です。中学校で数学が苦しくなる子の中には、計算ができないというより、問題文を正確に読めていない子が少なくありません。声に出して読むと、「何が」「いくつ」「どうなっているか」が自然に整理されます。その結果、式と意味とがつながりやすくなります。宿題を増やす前に、まず読む力を育てること。毎日ほんの数分でもかまいません。教科書でも問題文でも、声に出して読む習慣をつくってみてください。算数の土台は、そこから少しずつ安定していきます。

小学生
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この記事を書いた人

fabstudy2023のアバター fabstudy2023 代表

かわかみあきら
家庭教師歴25年超、塾運営は3年目。中部本社の家庭教師派遣会社で『スーパー』認定。全国展開の家庭教師会社では『プロB』講師として指導。関西本社の進学塾新潟校では中学受験担当家庭教師も務めてきました。
fabstudyでは、その経験を肩書きで終わらせず、今のお子さんの学習課題を正しく捉えることに使っています。今の状態から無理なく前に進めるよう、学習の進め方そのものを整えます。
高校生の数学では、定期テストで90点台を取る生徒や、学校内容に余裕を持って進めている生徒も出ています。

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