数学が家で進まない子に、本当に必要なこと(新潟市中央区の学習塾fabstudy)

数学のワークを開いているのに、1問目から先へ進めない子がいます。机には向かっている。例題も見ている。ノートも出している。けれど、式を書かない。書いても一行だけで終わる。少し書いて消し、また戻る。そうしているうちに、問1が空いたままになる。遊んでいるわけではないのに勉強が進まない。親からすると、かなり判断しにくい場面です。
こういうとき、親は「結局、分かっていないのでは」と考えてしまいます。そう考えるのは自然です。学校でも習っている。塾でも説明を聞いている。ノートにも書いてある。それなのに、家では1問目が埋まらないからです。
ただ、実際には、そこまで単純ではありません。こういう子は、授業中に何も分かっていなかったわけではないのです。説明を聞いているときは、本人もその場では納得しています。先生の解き方を見れば、意味は分かる。ノートを見返せば、見覚えもある。やったことのある内容だという感覚もある。そこまではあるのです。
けれど、一人でやろうとすると書けない。どの例題を使えばよいのか決まらない。どこまでを同じように使えばよいのか分からない。最初の式が出ない。そのまま1問目が残る。1問目を飛ばして次へ行くこともできない。数学では、こういう場面がよくあります。
数学は、説明を聞いて分かることと自分で書き始めることが、そのまま一致しません。授業では理解できていても家では手が出ないことがある。実際には、そのずれで進まなくなることが少なくありません。
だから、塾で確かめるべきことは、その場でうなずいたかどうかだけではありません。家で一人になったときでも、例題を見ながら最初の式を書けるか。途中で詰まったとき自分で戻る場所があるか。そこまで見ておかないと、家ではまた同じところで進めなくなります。
ワークを開いているのに先へ進まないとき、「理解していない」の一言で片づけない方がいいです。もちろん、本当に理解が足りていない場合もあります。けれど、それだけではないことも。授業では聞いている。説明を見れば納得もする。それでも家では1問目が埋まらない。実際には、そういうことが起きます。
数学で崩れているときはもっと手前で崩れています。理解したかどうかより先に、一人で書き始められるかどうか。そこが抜けたままだと家では何も進みません。授業中には分かったつもりで終わる。家に帰ると1問目で手が止まる。そういう繰り返しになります。
だから見るべきポイントは「授業で分かったか」だけではありません。家で一人でも1問目に入れるかどうかです。そこができていなければ、家ではまた同じように動けなくなります。

