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数学が家で進まない子に、本当に必要なこと(新潟市中央区の学習塾fabstudy)

2026 4/22
コラム・教育記事
2026年4月5日2026年4月22日

数学のワークを開いているのに、1問目から先へ進めない子がいます。机には向かっている。例題も見ている。ノートも出している。けれど、式を書かない。書いても一行だけで終わる。少し書いて消し、また戻る。そうしているうちに、問1が空いたままになる。遊んでいるわけではないのに勉強が進まない。親からすると、かなり判断しにくい場面です。

こういうとき、親は「結局、分かっていないのでは」と考えてしまいます。そう考えるのは自然です。学校でも習っている。塾でも説明を聞いている。ノートにも書いてある。それなのに、家では1問目が埋まらないからです。

ただ、実際には、そこまで単純ではありません。こういう子は、授業中に何も分かっていなかったわけではないのです。説明を聞いているときは、本人もその場では納得しています。先生の解き方を見れば、意味は分かる。ノートを見返せば、見覚えもある。やったことのある内容だという感覚もある。そこまではあるのです。

けれど、一人でやろうとすると書けない。どの例題を使えばよいのか決まらない。どこまでを同じように使えばよいのか分からない。最初の式が出ない。そのまま1問目が残る。1問目を飛ばして次へ行くこともできない。数学では、こういう場面がよくあります。

数学は、説明を聞いて分かることと自分で書き始めることが、そのまま一致しません。授業では理解できていても家では手が出ないことがある。実際には、そのずれで進まなくなることが少なくありません。

だから、塾で確かめるべきことは、その場でうなずいたかどうかだけではありません。家で一人になったときでも、例題を見ながら最初の式を書けるか。途中で詰まったとき自分で戻る場所があるか。そこまで見ておかないと、家ではまた同じところで進めなくなります。

ワークを開いているのに先へ進まないとき、「理解していない」の一言で片づけない方がいいです。もちろん、本当に理解が足りていない場合もあります。けれど、それだけではないことも。授業では聞いている。説明を見れば納得もする。それでも家では1問目が埋まらない。実際には、そういうことが起きます。

数学で崩れているときはもっと手前で崩れています。理解したかどうかより先に、一人で書き始められるかどうか。そこが抜けたままだと家では何も進みません。授業中には分かったつもりで終わる。家に帰ると1問目で手が止まる。そういう繰り返しになります。

だから見るべきポイントは「授業で分かったか」だけではありません。家で一人でも1問目に入れるかどうかです。そこができていなければ、家ではまた同じように動けなくなります。

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この記事を書いた人

川上晃のアバター 川上晃 代表

 個別塾fabstudy代表。家庭教師・個別指導の現場で30年超。家庭教師派遣会社で上位認定を受け「スーパー」「プロ講師」、中学受験担当の家庭教師などを務めた。
 小学生から高校生まで、基礎・補習・テスト対策・高校入試・大学入試まで幅広く対応。これまでの生徒には高校の評定平均4.9到達という子もいるが、数学赤点から青山学院大学合格、3浪目で私立大学医学部合格など、厳しい状況から進路につながった例もある。
 指導で重視しているのは目の前の問題を解かせることだけではない。なぜ手が止まっているのか。どこに戻れば動き出すのか。どの量なら続けられるのか。学習が進まない原因を見極め、今取り組む内容・戻る場所・進める量を決めていく。
 基礎からやり直したい生徒にも、定期テストで得点を上げたい生徒にも、受験に合格したい生徒にも、今の状態から次に進むための道筋を具体的に作っていく。

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