中学生の塾代を調べ始めると、まず月謝が気になると思います。そこを見るのは当然です。けれど、塾選びは月謝だけでは決めにくい。同じ金額でも、その子の目標と今の成績によって、足りることもあれば足りないこともあるからです。
塾代の相場を知ること自体は大事です。ただ、親が本当に気になるのは「普通いくらか」だけではないはずです。夏休みや冬休みにどれくらい増えるのか。週2回で足りるのか、週3回いるのか。今の成績で、その回数で間に合うのか。ここを見ないまま月謝だけ比べると、入るときはよく見えても、あとで苦しくなります。
塾代は、月謝の数字だけで決まるものでもありません。学年が上がれば、やることは変わります。目標が変われば、必要な回数も変わります。とくに中3は、秋になると模試や学校の面談で、今の成績と志望校までの距離がかなりはっきりしてきます。そこで「この回数では足りないな」となることも普通にあります。同じ週2回でも、足りる子と足りない子がいます。
困る時期も、わりと似ています。4月に月謝の安さで決める。7月に夏期講習の案内が出る。秋になって志望校までの距離が見えて、回数を増やしたくなる。こうなると、春には安く見えた塾が、秋には重く感じられます。お金のことだけではありません。時間まで足りなくなりやすいからです。
だから、見てほしいのは月謝の数字だけではありません。その金額で、どこまでやる前提なのかです。「この成績なら週何回くらいが妥当か」「通常授業と講習を合わせると、だいたいどれくらいになるのか」「その回数で目標まで届きそうか」。ここまでちゃんと話せる塾の方が、あとで食い違いが出にくいです。
今の成績で、目標までどれくらい距離があるのか。その距離を、いつまでに、どの回数で詰めるのか。塾には、成績と志望校をそのまま伝えた方がいいです。逆に、月謝だけ見てその場で決めるのは、やっぱり危ない。塾代は、安いか高いかだけで決めるものではありません。この金額で足りるのか。先に見るなら、そこだと思います。

