5月も中旬に近づき、定期テストの範囲が出始めています。
この時期になると、「そろそろ始めましょう」では少し弱くなります。すでに学校ワークが進んでいる子もいれば、まだほとんど手がついていない子もいます。部活や課題で時間が取りにくくなっている子もいます。
ここから大切なのは、全部を一気にやろうとすることではありません。
学校ワーク、暗記、解き直し、提出物、授業プリント、英単語、漢字、理科・社会。やることは多く見えます。ただ、順番を間違えると、最後は「提出物を終わらせるだけ」でテスト前が終わってしまいます。
特に避けたいのは、学校ワークを最後に残すことです。
学校ワークが残っていると、直前の時間がほとんどソレに取られます。すると、間違えた問題の解き直し、英単語や漢字の確認、理科・社会の覚え直しに手が回りません。数学や英語も、一度解いただけで終わりになり、テストで使える状態まで戻せなくなります。
定期テスト10日前後からは、「何をやるか」だけでなく、「何を先に終わらせるか」が大切です。
まず学校ワークを進める。次に、間違えた問題をマーク。暗記ものは一度目を通す。数学と英語は、解き直す問題を決める。時間が少ない場合は、全部を広げるより、落としてはいけないものから順番に進める。
学年によって、気をつけたいところは少し違います。
中1|最初のテストは、ワーク提出で終わりやすい
中1にとって、最初の定期テストはかなり大事です。
問題が極端に難しいというより、テスト前の動き方そのものに慣れていないことが大きな負担になります。
小学生のころは、単元ごとにテストがありました。中学校では、広い範囲をまとめて準備し、学校ワークを進め、提出物をそろえ、英単語や漢字、理科・社会の暗記も進める必要があります。
ここで多いのが、テスト範囲表が出てから学校ワークを始める形です。
もちろん、範囲表が出てから確認することは大切です。ただ、そこから初めてワークに手をつけると、直前は提出物を終わらせることで精一杯になります。
英語や数学で本当に必要なのは、ワークを埋めることではありません。同じような問題が出たときに、自分で解ける状態にすることです。
中1は、まず学校ワークが授業で進んだところまで追いついているかを確認したいところです。次に、間違えた問題をそのままにしていないか。英単語や漢字に、短い時間でも触れ始めているか。
最初の定期テストでは、「直前に全部抱え込まない進め方」を作ることが大切です。
ここで提出物だけで終わる形になると、次のテストでも同じ動きになりやすくなります。反対に、最初のテストで学校ワークの進め方をつかめると、その後の勉強がかなり進めやすくなります。
中2|今の範囲より、去年の残りで重くなることがある
中2は、少し油断しやすい学年です。
中1の最初のような緊張感は薄れます。中3のように受験が目の前にあるわけでもありません。ただ、学習内容は確実に重くなっています。
数学では、計算、文字式、方程式の扱いが遅いままだと、新しい単元でも手が止まりやすくなります。英語では、be動詞、一般動詞、三単現、過去形の区別があいまいなまま進むと、新しい文法を習っても、どこで間違えたのか分かりにくくなります。
理科・社会も、ただ覚えるだけでは済まない内容が増えていきます。前の内容が残ったまま進むと、今の範囲を覚えるだけでも負担が大きくなります。
中2のテスト前に必要なのは、全部を最初からやり直すことではありません。
今のテスト範囲を進めながら、「ここだけは戻らないとまずい」という場所を絞ることです。
数学なら、計算の処理。英語なら、基本文法と単語。理科・社会なら、今回の範囲で何度も出てくる用語や仕組み。今の問題が解けない原因が、今の単元にあるのか、前の学年の内容にあるのかを分けて見る必要があります。
中2は、まだ立て直しがしやすい時期です。
ただし、何となく進めていると、秋以降に負担が大きくなります。5月の定期テスト準備では、今の範囲だけを見るのではなく、「前の内容が原因で、今の問題が重くなっていないか」を確認しておきたいところです。
中3|部活がある時期ほど、定期テストを崩さない
中3は、5月から6月にかけてかなり難しい時期です。
受験生だから勉強しなければならない。けれど、部活もまだ忙しい。定期テストもある。学校ワークも提出しなければならない。
ここで「受験勉強も全部やろう」とすると、現実には回らない生徒が多くなります。
だから中3のこの時期は、まず定期テストを崩さないことが先です。
内申点に関わる時期です。学校ワークを進める。提出物をためない。英単語、漢字、理科・社会の暗記を後回しにしない。数学と英語は、間違えた問題を解き直す。まずここを守る必要があります。
そのうえで、入試につながる内容を少しだけ混ぜます。
数学なら、計算、関数、図形の基本。英語なら、単語、基本文法、短い英文の読み取り。理科・社会なら、今回の定期テスト範囲を入試の復習として扱うこともできます。
この時期にやってはいけないのは、受験勉強らしいものを広げすぎて、目の前の定期テストが崩れることです。
部活があるなら、時間が少ない前提で組む必要があります。平日に長時間できないなら、短い時間で学校ワークと暗記を進める。休日にまとめてやるなら、何を終わらせるかを先に決める。
中3は、「気合いで増やす」よりも、「今週は何を落とさないか」を決める方が現実的です。
定期テストを守りながら、その中に入試につながる復習を入れていく。5月から6月は、その形を作りたい時期です。
高1|課題を出しても、テストで解けるとは限らない
高1は、5月中旬になると高校生活の疲れが出始めます。
新しい学校生活、部活、課題、小テスト、予習復習。最初は何とかこなしていても、だんだん課題を終わらせるだけで精一杯になりやすい時期です。
高校の勉強で怖いのは、「やった量」と「テストで使える力」がずれることです。
数学の副教材を提出した。英語の課題を出した。単語テストも受けた。けれど、いざテスト前に解き直すと、自力では解けない。こういうことが起きます。
高1のテスト前に見るべきなのは、課題が終わっているかだけではありません。
数学は、解答を閉じてもう一度解けるか。途中式を自分で再現できるか。英語は、単語・熟語を覚えているか。文法問題で、なぜその答えになるか分かるか。本文を見たときに、文の形を追えるか。
高校の最初の定期テストは、この先の勉強の基準になります。
ここで「課題を出せば大丈夫」と思ってしまうと、次のテスト以降も提出物中心の勉強になりやすくなります。反対に、最初のテストで「提出物を終えた後に、もう一度使える状態に戻す」という流れを作れると、その後が安定しやすくなります。
高1は、課題の量に飲まれないことが大切です。
提出物を終わらせることは必要です。ただ、それだけで終わらせず、テストで使える状態まで戻す時間を残しておきたいところです。
ここから先は、「全部やる」より「落とさない順番」を決める
定期テスト前は、やることが多く見えてしまいます。
学校ワーク、授業プリント、ノート、英単語、漢字、理科・社会、数学の解き直し、英語の本文確認。中3なら入試のことも気になります。高1なら課題や小テストも重なります。
ただ、時間は限られています。
ここから必要なのは、全部を完璧にしようとすることではありません。まず、落としてはいけない順番を決めることです。
学校ワークはどこまで進んでいるか。
暗記は一度でも始めているか。
数学と英語は、間違えた問題をもう一度解けるか。
戻る必要がある単元はどこか。
中3なら、定期テストと入試内容をどうつなげるか。
高1なら、提出物をテストで使える状態にどう戻すか。
ここが決まると、テスト前の動き方はかなり変わります。
「まだ何もできていない」と感じる場合でも、ここから全部を一気にやろうとすると、かえって手が止まりやすくなります。まずは、今から落としてはいけないものを決めることです。
fabstudyでは、学校の進度と今のお子さんの状態を確認しながら、テスト前に何を優先するかを一緒に決めていきます。
提出物を終わらせるだけでなく、テストで使える状態まで持っていけるように、学年や状況に合わせて進め方を調整します。
定期テスト前の進め方で不安がありましたら一言お送りください。学年、学校ワークの進み具合、テストまでの日数を確認して、今から必要な進め方を考えます。

