動画授業では分かるのに、テストでは解けない理由

「動画授業は見た。内容も分かった。それなのに、テストでは解けなかった」
本人の言葉は、嘘とは限りません。講師の解説を理解することと、初めて見る問題を一人で解くことは全く別だからです。
講師は先に選んでいるから
動画授業の講師は、問題文から大事な条件を拾い、使う知識や公式を選んでから解説します。
国語なら、本文から答えの根拠を示します。理科なら、問題中の現象と習った知識を結びつけます。数学なら、条件を整理して公式を選びます。
ただそれらは、当たり前ですが、事前に「ここが大事」だと分かっているから、講師は解説できるのです。
子どもは、講師が選んだあとの説明を聞きます。説明には納得できても、テストでは根拠や公式を自分で選ばなければなりません。
「理解不足」ではない
テストの空欄や不正解だけを見て、「理解していない」と決めるのは早すぎます。
知識を忘れたのか。問題文を読み違えたのか。知識は覚えているのに使う場面を選べなかったのか。途中の計算や記述で間違えたのか。
理由が違えば、やり直す内容も違います。
動画を増やす前に、一問
同じ動画授業を見直せば、講師が再び根拠や公式を選んでくれます。子どもはもう一度納得しますが、自分で選ぶ練習にはなりません。
まず、一問解いてもらいましょう。正解かどうかだけでなく、どこを読み、なぜその答えや公式を選んだのかも聞きます。
そこで初めて、知識が足りないのか、知識を使えないのかを区別できます。
個別指導で確かめていること
個別指導で、動画授業と同じような解説作業を繰り返しても仕方がありません。
当塾では、実際に問題を解いてもらいます。問題文の読み方、最初に書いた内容、手が止まった箇所を確かめていきます。
知識を忘れた子には、その知識を。知識はあるのに使えない子には、問題文と知識を結びつける練習が必要です。
動画授業をやめる必要はありません。ただし、視聴時間を増やす前に、子どもが一人でどこまで解けるのかを確かめましょう。

