小学生の計算の苦手は、そのうち何とかなることは、あまりありません。むしろ気をつけたいのは、まちがいが多い子より、答えは合っているのに時間がかかる子です。家では丸がつくので、そこで済んでしまいやすいのですが、小5になって算数が苦しくなる子は、こういう弱いところを前から残していることがあります。
宿題の計算ドリルを始めても、1ページがなかなか終わらない。指を使う。消しゴムが増える。筆算も何度も書き直す。でも最後は合っているので、親としては「遅いけど、一応できているかな」と見てしまいがちです。けれど、こういうところが後で響いてきます。
計算が苦しい子は、毎回どこかで少しずつ時間を使っています。7+8で考える。13−7で手が止まる。繰り上がりで迷う。筆算で位をそろえ直す。一つひとつは小さいのですが、それがほとんど毎回あるので、本人はずっとくたびれています。答えが合っていても、楽にできているわけではありません。
このまま小5の小数計算に入ると、途中式を書くところで進まなくなったり、位取りが崩れたりしやすくなります。時間内に終わらない。通分や約分がいやになる。そうやって、算数そのものを嫌がるようになることがあります。その学年の内容だけが急に難しいというより、前の計算があやふやなまま、ここまで進んでいることが多いです。
そこで家でやりがちなのが、今の学年の計算プリントを増やすことです。もちろん練習は必要です。ただ、戻る場所が合っていないまま枚数だけ増やしても、子どもは疲れて終わりやすいです。まず確かめたいのは、量ではありません。足し算なのか、引き算なのか、繰り下がりなのか、どこから苦しくなっているかです。
fabstudyでは、足し算まで戻るのか、引き算まで戻るのか、繰り下がりをやり直したほうがいいのか、その子に合わせて決めながら進めています。家での練習も、ただ増やすのではなく、続けやすい形に整えていきます。計算の苦手は、早いうちに気づけたほうが、直しやすいです。

